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議会報告 

平成27年6月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

心豊かな教育・文化の街づくりについて

次に「心豊かな教育・文化の街づくり」についてお伺い致します。

学校教育において、教員の果たす役割は大変に重要であることはいうまでもありません。
「教育は人なり」といわれるように、教員の資質能力に負うところが極めて大きいと言えます。特に、学校教育を巡る様々な課題への対応のために資質能力の向上は必要不可欠だと思われます。
子ども達を指導し、子どもと向き合い、寄り添うことも大切です。
一方で、本来の教務以外の仕事もあり、多忙を極めているのも実情だと思われます。
そのような中で、教員の資質能力の向上をどのように図っていくのか。とりわけ若手の教員の育成は急務と思われます。

4月から新教育センターがオープンし、素晴らしい施設が出来ましたが、多忙な教員を支援する体制づくりも必要かと思われます。教育長のご見解をお伺い致します。

次に児童・生徒の個性や学習状況に応じた教育の推進についてお伺い致します。
文京区の子ども達の学力は全国学力調査におきましても毎年高い位置にありますが、日頃の授業についていけない、本来習得していなければならないことが出来ていない生徒がいるのも実態だと思われます。
ある中学校に行った折、九九の出来ない生徒を根気強く教えている先生を見て感動する一方、悲しみも覚えました。
少人数指導を行っていると思われますが、児童・生徒の学習状況に応じた教育の推進も大切なことだと思います。
教育長のご見解をお伺い致します。

AA 答弁

区長 教育に関するご質問にお答えします。

はじめに、教員の資質能力の向上についてのお尋ねですが、
ご指摘のとおり、教育委員会といたしましても、経験年数の少ない若手教員を採用時から段階的に資質能力の向上を図るとともに、次代の学校経営を担うべき人材を確保する必要があると認識しております。
そこで、教育委員会では東京都教育委員会と連携し、すべての職層に応じた研修を意図的・計画的に行い、人材育成を図っております。

具体的には、1年次、2年次、3年次の若手教員育成研修をはじめ、10年経験者研修、主任教諭任用時研修等をきめ細かく実施しております。
また、職務をとおしてOJTを推進する研修を、教育管理職及び教育管理職候補者研修で実施するとともに、主幹教諭や主柾教諭にも、OJTの重要性の理解を図る研修を行っております。
今後も、経験や能力、職層に応じた教員一人ひとりの成長を促す研修を行い、アクティブラーニングを適切に実施する授業力など、新しい時代に対応する資質能力の向上を新教育センターを中心に図ってまいります。

次に、教員を支援する体制づくりについてのお尋ねですが、
ご指摘のとおり、文部科学省では、教員が子どもと向き合う時間を確保するため、学校の負担軽減のための取組を進めております。
文京区でも、業務負担の軽減の視点からICTの整備を進め、校務支援システムを導入しております。
また、教員の中でも最も多忙感を抱いていると言われている副校園長を対象に、今年度、「校務改善の方向性について~教員の多忙感解消に向けて~」をテーマに研修を行っており、学校と教育委員会との連携も進めているところです。
これからも、教職員の知識・経験・情報を共有化する組織マネジメントやコミュニケーションスキルの向上を図るとともに、教職員のICT活用能力を向上させながら、校務改善に資する環境を研究するなど、教職員を支援する体制づくりを進めてまいります。

最後に、児童・生徒の学習状況に応じた教育の推進についてのお尋ねですが、
全国学力・学習状況調査等の調査結果から、児童・生徒の学習状況を把握し、指導方法の工夫・改善を行っているところです。

小学校では、算数の授業で習熟の程度に応じた指導を推進しております。具体的には、東京都教育委員会が示す「児童・生徒の学習のつまずきを防ぐ指導基準」「東京ベーシックドリル」を活用し、基礎的・基本的な内容の学習のつまずきを予防するとともに、学習が遅れがちな児童・生徒への指導の充実を図っております。
これからも、基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を行っていく観点から、個別指導やグループ別指導、繰り返し指導に加えて、学習内容の習熟の程度に応じた指導を一層充実させてまいります。
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