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議会報告 

平成29年9月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
松丸 まさし

QQ 質問

受動喫煙防止対策について

次に受動喫煙防止対策について伺います。

受動喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは、科学的に明らかであり、心筋梗塞や脳卒中、肺がんに加え、子どもの喘息や乳幼児突然死症候群等のリスクを高めることがわかっています。

受動喫煙の防止が平成15年に健康増進法の「努力義務」とされてから10年以上経過しましたが、飲食店や職場等での受動 喫煙は依然として多く、飲食店では約4割、職場では約3割を超える非喫煙者が、受動喫煙に遭遇。「努力義務」としての取組みでは限界があり、国民の8割を超える非喫煙者を受動喫煙による健康被害から守るため、多数の者が利用する施設等の一定の場所での喫煙の禁止と、管理権原者への喫煙禁止場所の位置の掲示等を義務づける等、厚生労働省は受動喫煙防止に向け、基本的な考え方を示しました。

この問題についは、都議会公明党としても子どもを受動喫煙から守る観点からの条例制定に向けて現在取り組んでいるところであります。

大切なのは、受動喫煙防止対策の必要性という共通認識を拡大することです。
そのために、本区としても、今まで以上に取り組むべきと考えます。

区としてはどのように考えているのかお聞かせください。

特に子どもを受動喫煙から守る対策については早急に取り組んで頂きたいと思います。例えば、高松市では、屋外での受動喫煙をなくすため、公園内での喫煙防止を啓発するロゴマークを表示し、子育て世帯から喜ばれています。

このマークは、国が公募で作成したデザインを活用して、市独自でシールなどに加工したもので、市内にある約280カ所の公園のうち、利用者の多い約8割の公園で遊具やベンチ、街灯などに貼られています。

そういった具体的な取り組みは、区民に大変喜ばれると考えます。

是非検討していただきたいですが、いかがでしょうか。

また、お隣の豊島区では、子どもの受動喫煙を防止する条例案をまとめたそうであります。なぜ、子どものためのタバコ対策が必要か。受動喫煙は、冒頭述べた通り、健康に悪影響が及ぼす以上に、子どもの突然死の確立を47倍にも高めます。喘息による入院率も約1.5倍、知能や特に読解力にも悪い影響を与えると言われています。

この条例には、家庭では同室内での喫煙を禁止、受動喫煙が防げない飲食店などには、子どもを立ち入らせないようにする保護者の努力規定も設けました。こういった取り組みを参考に、本区におきましても、子ども目線のタバコ対策を早急に進めていただくよう、お願い申し上げます。

AA 答弁

区長 受動喫煙防止対策についてのお答えします。

受動喫煙による健康への悪影響を無くし、健康の増進を図るため、区における受動喫煙防止対策を総合的に推進する「受動喫煙防止対策委員会」を庁内に設置しました。

国が予定している健康増進法の改正に適切に対応するとともに、都条例制定の動きを注視し、受動喫煙防止の必要性について、更なる周知・啓発を行ってまいります。

また、子どもを受動喫煙から守るため、平成23年に策定した「区立施設における受動喫煙防止のための指針」に基づき、子どもたちが利用する施設等において、受動喫煙防止対策を講じているところです。今後は、対策を強化する必要があると認識しており、区立公園や通学路等において、子どもの受動喫煙防止対策を、積極的に進めてまいります。
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