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議会報告 

平成29年9月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
松丸 まさし

QQ 質問

小、中学校におけるプログラミング教育について

次に、小、中学校におけるプログラミング教育についてお伺いいたします。

今年3月の学習指導要領の改定を受け、2020年度から、小学校でプログラミング教育が必修化されます。コンピューターを動かすプログラムを作ることで、論理的に考える力を養うことが目的ということであります。

そうした中、千葉県柏市は今年度から、全市立小学校の4年生を対象に授業を開始。必修化に向け、いち早く動き出した同市の取り組みを紹介したいと思います。

児童が取り組むのは、プログラミングと呼ばれるコンピューターを動かすための命令を入力する作業で、授業ではまず、スクラッチと呼ばれるプログラミングソフトの基本操作を学ぶため、市が作成した動画を視聴。
その後、アドバイザー役のICT(情報通信技術)支援員の指導を受けながら、実際に入力作業を始めます。

最初の課題は、画面上でネコのキャラクターを動かすこと。「前に進む」「壁にぶつかったら方向を変える」「足を交互に動かす」などの命令を少しずつ増やし、「ネコが歩いて左右の壁にぶつかって方向を変える」という動きを繰り返すプログラムを完成させます。
「プログラミング教育は情報リテラシー(情報を読み解く能力)の一つ」と位置付ける柏市は、今年度から市立小学校全42校の4年生(118学級、約3600人)を対象に、総合的な学習の時間を当てて授業を実施。

いち早く授業を開始できた理由について、市教育委員会は、「1987年度から市立田中北小学校で約10年間にわたりプログラミング教育を実施した経験が生きている」と述べ、同教育が受け入れられやすい環境にあるとともに、市は99年度から全市立小中学校にICT支援員を派遣するなど、外部講師を積極的に活用する体制が整っていると述べています。

欧米では既に、自分の考えを表現する手段として、小学生からプログラミング教育が必修化されており、日本は、世界的に見れば遅れているのが実情だそうです。

柏市の取り組みで感じたのは、プログラミング教育の導入には、プログラミングに必要なパソコン、Wi-Fi(ワイファイ=ワイヤレスでインターネットに接続する技術)などのネットワーク機器の整備と教員をサポートするといった体制づくりといったハードとソフトの両面の課題を克服していかなければならないということです。
そしてある一定の時間も必要です。

であるならば、本区におきましても、早急に、プログラミング教育を進めていく必要があると思うのですが、本区のお考えをお聞かせください。
以上で一般質問を終わります。御清聴誠にありがとうございました。

AA 答弁

教育長 次に、プログラミング教育についてのお尋ねですが、プログラミング教育は、論理的思考力など、時代を超えて普遍的に求められる力を育成するものです。
 新学習指導要領では、プログラミング教育を通して目指すべき資質・能力が示されており、各学校においては、各教科の単元等、年間指導計画に位置付けて、実施してまいります。
 そのために本区では、既に、プログラミング教育の教員研修の実施や、ICT環境の充実を図っているところです。御指摘のプログラミングソフトの活用については、区の研究協力校において実践を積み重ねており、その研究成果を区内全校に還元してまいります。さらに、各学校において、体験的な活動によるプログラミング教育の充実を図ってまいります。
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