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議会報告 

平成28年9月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
若井 のりかず

QQ 質問

障害者支援について

始めに障害者支援について伺います。

発達障害者支援法改正による教育や就労支援への取り組みについて伺います。

自閉症やアスペルガ―症候群の人を支える改正発達障害者支援法が成立し、教育、就労の支援充実が柱となり、関係機関が連携し、切れ目ない対応を目指します。
発達障害は見た目には分かりにくいですが、他人とのコミュニケーションが苦手という特性があり周囲の理解が不十分な為、日常生活で困ることが多く、「社会的障壁」を取り除く必要があると言われています。教育面でも発達障害がある子供が他の子供と一緒に教育を受けられるよう配慮し目標や取り組みを定めた個別の計画を作成し、いじめ防止対策や、福祉機関との連携もより一層進めていかなければなりません。就労面では働く機会の確保に加え、職場の定着を支援するよう規定、事業主に対し、働く人の能力を適切に評価し、特性に応じた雇用管理をするよう求めています。

この改正法を踏まえ本区でもより一層の支援充実が求められていくと思いますがご見解と今後の取り組みを伺います。

次に障がいへの理解を深めるバリアフリー教育の推進について伺います。

障がいの有無に関わらず、誰もが互いに個性を尊重しあう「共生社会」の実現に向け、障がいへの理解を深めるバリアフリー教育が、大きな推進力になると考えています。政府は共生社会への取り組みを検討する有識者会議を開き、2020年東京五輪・パラリンピックを契機に施策を進める計画「ユニバーサルデザイン2020」の中間とりまとめ案を公表しました。注目したいのが、支えあいの意識を醸成する「心のバリアフリー」に関する提言であり、特に学校教育における取り組みです。具体策として、20年以降の学習指導要領の改訂で、道徳を中心に「思いやりの心」を大切にすることや、障害者差別解消法などの社会の仕組み、障がいのある人への接し方を学ぶ指導・教科書を充実させる、また、一部の学校で実施されていたバリアフリー教育を、全ての児童、生徒が体系的に学ぶ事になります。コミュニケーションを通じた体験や感動がなければ、本物の「心のバリアフリー」は生まれないと考えます。
この計画を踏まえ本区としてもより一層のバリアフリー教育の充実を図って頂きたいと思いますがご見解と今後の取り組みを伺います。

三点目はユニファイドスポーツを通して知的障害に対する理解を促進する場の提供を提案させて頂きます。

スポーツは障害者同士が競い合う、障がい者スポーツと健常者同士が競い合うスポーツとはっきりと分けられています。新たにユニファイドスポーツが注目され始めています。障害者と健常者が一緒に競技を行おうとするものです。知的障がいのある方をアスリートと呼び、健常者をパートナーと呼んで一緒にプレイをする事によって普通に障がいのない人とコミュニケーションを取っています。
この「普通に」が大事だと思っています。どうしても障がいのあるなしという見えない隔たりを意識して、相手を理解しようと努力してしまう事がありますが本当は人の個性による違いはあっても隔たりはないと思っています。障害者と健常者の自然な交流、相互理解を深めるなどの観点から大きな社会的な意義、効果が期待されています。
このユニファイドスポーツを本区でも調査・研究し多くの区民にこのスポーツを知って頂きたいと思います。その為にもこの活動を行っているNPOにも協力頂き体育協会などが主催する区民大会等でもエキジビションとして紹介し、また、小・中学校でも導入して頂き、障がいのある人もない人も一緒にプレイする事があたり前になる未来を目指し、スポーツを通して知的障害に対する理解促進の場の提供を提案したいと考えます。スポーツ振興課、障害者福祉課、教育委員会等、多くの部署に関連します。横の連携を密にしながら取り組むべきと考えます。

ご見解と今後の取り組みを伺います。

AA 答弁

区長 まず、就労支援の取り組み等についてのお尋ねですが、
区として、個々の発達障害者の特性に配慮しながら、各関係機関等と有機的に連携し、れ目のない支援と相談体制を整備していくことが重要と考えております。
また、障害者就労支援センターにおいても、発達障害のある登録者は増えており、発達障害者に対する支援は益々重要になっています。
就労支援では、一人ひとりが社会生活を営むうえでの悩みや働き方を丁寧に聞き取った上で、支援内容を組み立てており、就労後も本人に寄り添ったフォローアップを行うことで、本人の働きやすい職場環境が整うよう、継続して支援しております。
区としても、「東京都発達障害者支援センター」等の専門機関における研修に支援員を参加させるなど、専門性の向上に努めております

次に、ユニファイドスポーツについてのお尋ねですが、障害のある方とない方とが共にスポーツを行うことは、障害を理解することへとつながり、共生社会を実現する上でも大変意義のあることと考えております。
昨年1 0 月 に開催したスポーツフェスティバルでは、知的障害に対する理解を促進するため、「スペシャルオリンピックス日本」が取り組んでいる、ユニファイドスポーツのパンフレットを配布し、区民への周知に努めたところです。
今後は、ブラインドサッカーイベントをはじめとした各スポーツイベントにおいて、ユニファイドスポーツの紹介を行うとともに、関係部署が連携することで、知的障寧を含め障害のあるなしとに関わらず、スポーツを一緒に行うことが当然となる社会を目指してまいります。
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