TOP議会報告 > 5がん検診の受診率向上につながる勧奨とCOPDと肺がんリスク

議会報告 

平成29年11月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

5がん検診の受診率向上につながる勧奨とCOPDと肺がんリスク

次にがん対策について伺います。

初めに、がん検診受診率50%以上の目標達成についてです。
受診率向上には、効果的な受診勧奨が必要である!と訴え続けてきましたら、先の決算委員会で本区では今後システムの導入をするとの答弁を伺い期待するところですが、国と同じように受診率50%を目標にすることと合わせて、達成に向けた取り組みをして頂きたい!と考えますが、区の見解を伺います。

がん検診を受けない理由は様々です。
東京都福祉保健局で作成された「受診率向上の手引き」には、世代ごとの特徴やがんに関する情報の掲載、それに伴う意識の変化等を踏まえた形で勧奨メッセージを作成することで、より効果的に受診に繋げることができるとありました。
例えば20代~30代に向けた子宮頸がんの例は、学生など未就労者が多く、結婚や出産等、意識しやすいライフイベントにがんが及ぼす影響を伝えることで、がんを「自分ごと化」させたところ、受診率が伸びたようです。

こうした受診向上につながる勧奨の工夫についてぜひ取り組んで頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。

また、9月の厚生委員会で、5つのガン、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんを、半日で、しかも無料で受診できる大阪柏原市の例を挙げ、本区にも取り入れるよう提案しました。
最大5種類のがんの個別検診を行なったところ、女性であれば5つのがん全て、男性であれば3つなど、ほとんどの人が対象となるがん検診を受診したという結果が出ているそうです。

こういった手法も参考に、一人でも多くの区民ががん検診を受けられる体制を作って頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。

次に COPDの周知啓発と肺がんリスクについて伺います。

皆さんは、COPDという病気をご存知でしょうか?

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん)と言い、昔、肺気腫と呼ばれていた病気で、別名「たばこ病」とも言われるぐらい、タバコが大きく関係しています。咳、痰(せき、たん)、息切れを起こしやすくなり、肺がんのリスクも指摘されています。

今後は、COPDの早期発見・早期治療につなげるため、周知啓発を高める必要があると考えますが、区の見解を伺います。

AA 答弁

区長 次に、がん対策に関するご質問にお答えします。
まず、受診率向上の取り組みについてのお尋ねですが、
区では、レッドに、特定健康診査のご案内のパンフ各種がん検診の案内や指定医療機関で同時に受診できるがん検診の一覧を合わせて掲載しているほか、勧奨効果が高いとされる国立がん研究センター作成の様式を活用するなど、受診勧奨に努めております。
さらに本年度は、39歳の区民に対し、健康に関する啓発パンフレットを送付することで、若年層へのがん検診の周知・啓発に取り組んでまいります。
また、来年度に導入を予定している「がん検診システム」を活用し、対象者の受診履歴等を踏まえた効果的な勧奨を進めてまいります。
今後も、これらの取り組みや医療機関との連携により、受診率の向上に努めてまいります。
なお、区における目標受診率については、区民の現状等も考慮して設定すべきものと考えており、「保健医療計画」の改定において、平成28年度の実績等を踏まえ、適切に設定してまいります。

次に、COPDの周知・啓発についてのお尋ねですが、
区では、慢性閉塞性肺疾患、いわゆるCOPDに対する区民の理解を深めるため、講演会の開催や、たばこによる健康被害を啓発するリーフレットを配布しております。
さらに本年度は、啓発イベントとして、区内NPO法人との共催により、ウォーキング大会等を実施いたしました。
今後も、様々な機会を捉えて、COPDの認知度向上に向けた取り組みを進めてまいります。
一覧へ 〉