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議会報告 

平成29年11月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

土砂災害警戒区域の発令と地震被害の見える化について

最後に災害対策の強化について伺います。

初めに土砂災害警戒区域の発令について伺います。

先月の10月22日に台風21号の影響により、本区として初めて土砂災害警戒区域に対して「避難準備・高齢者等避難開始」を発令致しました。 エリアメールなどにより多くの区民が驚きとともに警戒区域にお住まいの方は避難への心構えをしたことと思います。
そこで、今後のことも踏まえ、今回、発令を出した要因はどのようなところにあったのか。又、どのような判断によるものだったのか、伺います。
又、今回、高齢者の方、特に一人暮らしの高齢者の方が発令を知らなかったという声を耳にしました。
今後、避難行動要支援者への周知の方法を検討すべきと思いますが、区の見解を伺います。

一つには日頃からの地域住民同士の連携と確認など共助の取り組みが必要かと思われますが、今後どのように支援をしていくのか、伺います

次に地震被害の見える化についてお伺い致します。
杉並区では、マグニチュード7.3の首都直下地震が発生した際に、区が受ける被害のシミュレーションを実施し、現状と防災・減災対策実施後の被害想定を比較した減災効果を区のホームページに公開しています 被害想定では、50メートルメッシュ(網目)ごとに家屋の焼失、全壊、半壊の各棟数を色分けして表示し、耐震化や不燃化、狭い道路の拡幅整備などの対策を行った場合、現状に比べ全壊棟数はなんと82%減少し、焼失棟数は36%減少することなどが示されています。
このように地震被害の見える化によって多くの区民が防災や減災意識を高めたそうであります

本区におきましても、大規模地震の被害を地域ごとに想定するシミュレーションを実施すべきと思いますが、区の見解を伺います。

AA 答弁

区長 最後に、災害対策の強化に関するご質問にお答えします。
まず、土砂災害警戒区域に対する避難勧告等についてのお尋ねですが、この度の発令は、区の臨時水害対策本部において、台風21号の気象情報を踏まえて、土砂災害警戒区域を対象に行ったものです。
発令の基準としては、「水害・土砂災害対策実施要領」に規定する発令基準のうち、「土砂災害に関わる大雨警報が発表され、かつ、強い降雨を伴う台風が夜間から明け方に接近、通過することが予想される場合」を適用しました。
次に、避難行動要支援者への発令の周知等についてのお尋ねですが、
土砂災害警戒区域内の避難行動要支援者へは、本年6月に区域指定のお知らせを配布した後に戸別訪問を行い、各種勧告が発令された場合の情報提供の方法について、お伝えさせていただきました。
また、本年は2回にわたり、区報の1面を活用して、防災行政無線やホームページに加え、CATV等でも災害情報を入手できることを紹介しました。
今後も、避難行動要支援者への分かりやすい情報提供に努めてまいります。
なお、災害時においては、区民同士の助廿合いによる「共助」が効果的であることから、避難行動要支援者名簿の適切な活用等を通じ、日頃から顔の見える関係の構築を支援し、「共助」の意識を高めるよう、働きかけてまいります。

次に、地震被害の見える化についてのお尋ねですが、
本区の地域防災計画では、都が公表した「地震に関する地域危険度」を活用しており、現在のところ、区独自で被害想定を作成する予定はありません。
なお、杉並区の実施した地震被害シミュレーションによる災害対策上の効果等については、今後も注視してまいります。
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