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議会報告 

令和3年2月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
松丸 まさし

QQ 質問

ヤングケアラー支援について

 ヤングケアラー支援について伺います。
 家族の介護や世話などに追われる子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」。そのなかでも幼いころから病気や障害を持つ兄弟、姉妹のケアにあたるケースもあります。厚生労働省は全国規模の実態調査に初めて乗り出し、支援策を検討することになりました。埼玉県が昨年実施した実態調査では、ヤングケアラーとされる高校生とケアされている人との関係をみると、兄弟姉妹が2割超で、祖父母・曽祖父母や母親に次いで多かったそうであります。同じ学校に通う場合、登下校だけでなく、休み時間などにもケアをするケースもあり、学校生活への影響が懸念されています。周囲の反応を気にして家族について話せないことに罪悪感を持つなど、精神的な問題を抱えやすいことも指摘されています。祖父母や母親の介護と異なり、年齢の近い兄弟姉妹を世話する場合、ケアの期間は長期化しやすく、ケアの内容も多岐にわたり、障害のある兄弟姉妹の見守りや入浴、トイレの介助などを担う場合もあります。我が公明党の厚生部会では、子どもたちの“声なき声”をキャッチして、まずは社会全体で実態を把握し、共有すること。そのためには、厚労省と文部科学省との連携が非常に重要と言及しています。
 本区においても同様です。先の福祉部の実態調査で本区にもヤングケアラーがいることもわかりました。福祉部と教育委員会など接点がある部署が連携し、必要な支援に繋げる体制の構築を要望します。本区の見解を伺います。
 そのうえで、関わる支援者の方々に、ヤングケアラーを取り巻く課題について、また支援策など熟知していただけるよう、研修や情報共有をし、適切な支援を提供できるよう支援者の育成が必要と考えます。一般社団法人「ケアラーアクションネットワーク協会」の代表理事で、自らもヤングケアラーだった経験を持つ持田恭子さんは「ケアラーは生涯、ケアを背負って生きていく。悩みや不安をはき出すだけではなく、自分がしたいことは何かとケアラーが自分の人生についても大切に考え、希望の実現に結びつくような支援をしていただきたい」と言われております。本区における支援者へ取り組みついてどのように考えているのかお伺いします。

AA 答弁

区長  次に、ヤングケアラーへの支援についてのご質問にお答えします。

 区では、昨年度に実施した「障害者(児)実態・意向調査」の結果から、数は少ないですが、ご指摘のヤングケアラーとなっている方がいることも認識しております。
 今後、教育委員会をはじめとする関係機関と連携を図りながら、個々の状況を丁寧に伺い、障害福祉サービス等の利用につなげるなど適切な支援を行ってまいります。
 また、こうした課題について、障害者地域自立支援協議会などを通じ、関係機関で情報共有を行い、適切な支援が行えるよう、地域全体で取り組んでまいります。
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