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議会報告 

平成27年11月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

子育て支援について

子育て世代の方と話をすると、質の高い幼稚園教育を受けさせたいが、長く保育もしてほしい。一方で長時間預かってくれる保育園に通わせたいが、質の高い教育も受けさせたい、こういった声が年々増加していると感じます。

区が、幼稚園の預かりの拡充や幼保小連携のカリキュラム策定、認定こども園の設置などニーズに応えてきたことに評価する一方で、保育と教育を併せ持つ「こども部」の設置が必要と私たちは主張してきました。
いよいよ、組織改正が行われますが、仮称こども部が誕生した折には、子育ての悩みに寄り添い、必要なメニューを確実に届ける専門員、子育てコンシェルジュの設置を是非とも実現していただきたいです。
特に、保育と教育をワンストップで相談できる、入園総合相談の設置を要望いたします。区の見解を伺います。

次にニーズの高い一時預かりをスマホ等で便利に登録・予約する仕組みづくりと人気時間の拡充について、伺います。

現在、保育園の一時預かりはネットで空き情報が見られます。利用者から、キッズルームもそうしてほしい、また、スマホやケータイから登録や予約が可能にできたら大変に便利になる、こういった要望を多数伺いました。是非実現していただきたいです。また一時預かりは所管がまたがっているので、ぜひ、ポータルサイトにまとめて、空き情報を一括してみられるようにしてほしいとの声もあります。
さらに、アイドルタイム(余剰時間)があれば、利用者をマッチングさせ、確実にサービスを届けることができ費用対効果が上がると考えます。
こういった仕組みを作っていただきたいと提案します。

この仕組みのトライアル版を取り入れた保育園では、登録予約時間に保育を中断することがなくなった、残業が減った等、業務負担が軽減されたとの報告も聞かれ、利用者にも保育者にもwinwinの仕組みだと思います。 また、人気のあるコア時間は、すぐに埋まってしまい、利用ができない状況もあると聞きました。
預かりの量を拡充する必要もあると考えます。
地域偏在を考慮し、利便性の高い地域で新たに立てる学校には、キッズルームを併設していくことを是非検討していただきたい。

以上、区の見解を伺います。

次に、子どもの貧困対策、ひとり親家庭に対する支援について伺います。

最近、ひとり親家庭やその方のご家族からのご相談が増えています。
離婚や死別、DVをきっかけにひとり親になり、悩みも、就職、住宅、法律相談、子育て支援等など複合的で、区の窓口もまたがっていますが、そういった困難を抱える人に光を当てるのが、私たち公明党の使命であり、自治体の責務ではないでしょうか。
解決するまで対応して頂きたいと思います。

現在、本区では生活福祉課の母子・父子自立支援員の相談業務、子育て支援課の助成事業、子ども家庭支援センターも他関係機関との連携をして取り組んでいただいておりますが、一層、解決を早めるために、相談窓口の連携強化や相談員のスキルをあげていただくことを要望しますが、区の見解を伺います。
また、国、東京都、本区で取り組んでいる様々な支援メニューが一覧してみることができるしおりの作成やHPでのポータルサイトを作っていただきたいです。以上区の見解を伺います。
緊急に取り組んでいただくようお願い申し上げます。

AA 答弁

区長 田中香澄議員のご質問にお答えいたします。

最初に、子育て支援に関するご質問にお答えします。
まず、入園相談窓口の設置等についてのお尋ねですが、
現在、3課に分かれている保育園、幼稚園及び認定こども園の入園相談等の窓口については、利用者にとっての分かりやすさを第一に考え、来年度から、一本化する方向で検討を進めているところです。
 これにより、就学前の入園相談窓口がワンストップ化し、保護者の様々なニーズに対して、より迅速かつ的確に応えることが可能になるものと考えております。
なお、必要な方に必要なサービスを確実に提供するにあたっては、窓口をワンストップ化した後も、引き続き「保育ナビゲーター」の仕組みを活用し、それぞれのご家庭の状況に応じたきめ細やかな対応を行ってまいります。
次に、インターネットを活用した、一時保育事業の空き情報の確認等についてのお尋ねですが、
キッズルームの利用にあたっての事前登録では、利用登録の際の簡単な面接を通じてお子さんの状況を確認していることからシステム化が困難な面もあります。
施設の空き情報のインターネットでの確認については、利便性の向上とともに、運営委託先の民間事業者との連携やシステムの保護対策、費用対効果を勘案のうえ、検討してまいります。
なお、スマートフォン等からの利用申請については、電子申請を活用するなど、利便性の向上に努めております。
また、一時保育事業の空室情報の一括提供等については、各所管の運用システムが異なることなどから、関連する部署において、さらに研究してまいりたいと考えております。
次に、キッズルームの拡充についてのお尋ねですが、区民ニーズを踏まえ、「子育て支援計画」に基づき、本年4月に「キッズルームかごまち」を開設したところです。
したがいまして、当面は、各キッズルームの利用状況の推移を見てまいりたいと考えております。

次に、ひとり親家庭への支援についてのご質問にお答えします。
支援にあたっては、生活支援、教育支援、経済的支援、保護者に対する就労支援など、状況に応じた的確な取り組みが重要であると考えております。
関係する子育て、福祉、教育、保健分野の各部署において、連携及び情報共有等を行うとともに、専門相談員のスキルアップを図り、実務能力の向上に努めているところです。
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