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議会報告 

令和元年6月定例議会 一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

「認知症」施策の拡充について

 つぎに、「認知症」施策の拡充について、お伺いします。
 認知症を発症した方々、そしてその家族への支援など、総合的な取組みについては現在、国での検討、また法制化を目指す動きも進んでおりますが、同時に、文京区における施策の拡充は一層の充実が必要と考えます。平成31年2月の定例議会において、我が会派の先輩議員より、「MCIの早期発見チェック」の導入、や、高齢者の見守りキーホルダーの導入、について質問させて頂きました。
 
 さらには、認知症の理解を広めるために行われている、「認知症サポーター養成講座」について伺います。平成31年3月時点、全国で1144万人の方が受講されており、着実に理解の輪が広がっております。私も、過去5回の講座を開催し、170人の方にサポーターになって頂きました。しかしながら、区内介護現場の担当者からの話を伺うと、もっと地域住民の方の理解が深まることを期待されておりました。近隣住民の理解こそが、認知症の方々やその家族への大きな支えになるからです。

 そこで、区立の小中学校において定期的に、「認知症サポーター養成講座」を開催することを提案したいと思います。区長のご見解をお伺いします。

 次に、認知症の総合的施策について。現在行われている、政府での認知症に対する有識者会議の内容をみてもわかりますが、認知症に対する必要施策は、普及・啓発から始まり、予防、医療、介護、研究などと、担当部局が多岐にわたります。文京区におきましても、「認知症条例」ともいえる総合的施策をまとめる必要があると思いますが、区長のご見解をお伺いします。

AA 答弁

区長  次に、認知症施策に関するご質問にお答えします。

 まず、認知症サポーターについてのお尋ねですが、平成27年度から「認知症サポーターキッズ養成講座」を区立小・中学校で開催し、これまで延べ13校、832人の児童・生徒が認知症サポーターになっております。
さらに、本年度は、これまでの区立小・中学校に加え、区内国立・私立の小・中学校にも、講座の開催を案内しております。
 区では、これまでに1万4,000人を超えるサポーターを養成しており、今後も、認知症の本人やその家族を見守る地域のサポーターの輪を広げるべく、幅広い世代に向けて、認知症に関する知識の普及啓発に取り組んでまいります。

 次に、総合的な認知症施策についてのお尋ねですが、区では、認知症の本人やその家族の方が、住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、認知症施策全般を要綱で総合的に規定しているほか、「高齢者・介護保険事業計画」に基づき、様々な事業を推進しております。

 ご提案の認知症条例の制定等については、現在、国において認知症対策の大綱が検討されており、引き続き、国や都の動向を注視し、情報収集に努めてまいります。
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