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議会報告 

令和3年9月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

「歩きスマホ」禁止条例の施行について

 次に、「歩きスマホ」禁止条例の施行についてお伺いいたします。
 歩きながらスマートフォンを操作していたり、スマートフォンを見ながら歩いている人にぶつかりそうになったことは私だけではなく、多くの人が経験をしていることと思われます。
 いわゆる「歩きスマホ」ですが、この「歩きスマホ」を禁止する条例を施行する自治体が全国で広がりつつあります。昨年7月に、神奈川県大和市と足立区。本年1月には荒川区で。7月には、大阪府池田市が施行しています。
 車や自転車を運転しながら携帯電話を操作することは、道路交通法や都道府県が定める交通規則で禁止され、罰則の対象となります。
 一方、歩きスマホを取り締まる法律はなく、接触事故などが多発しています。
 東京消防庁によると、2019年までの5年間に、歩きスマホによる事故が原因で救急搬送されたのは177人。携帯電話会社などでつくる電気通信事業者協会が2月に発表したアンケート調査によりますと、約97%の人が歩きスマホを「危ないと思う」と回答しており、約90%の人が実際にぶつかりそうになるなど危険を感じたことがあった。また、約51%が「歩きスマホをすることがある」と回答。同協会の担当者は、「官民連携した対策が必要だ」と話しています。
 また、バリアフリー論を専門とされる徳田克己・筑波大学教授は、「他人を巻き込む事故が多発するようであれば、駅のプラットホームなど人命に関わる特定の場所については、罰則付きの条例を検討しても良いと思う。自治体も単に『歩きスマホはダメ』と繰り返すのではなく、『道路の端や壁際で立ち止まって操作して』など、より具体的な呼びかけで意識啓発をしていくことが重要だ」と言われています。
 区民の方からも、「歩きスマホをしている人と頻繁にぶつかりそうになる。対策を講じて欲しい」との声をいただいております。
 本区におきましても、「歩きスマホ」禁止条例を施行することを提案いたしますがいかがでしょうか。
 また、「歩きスマホ」の危険性を周知徹底すべきと思いますがご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、「歩きスマホ」についてのご質問にお答えします。

 歩きながらスマートフォン等を操作する、いわゆる「歩きスマホ」は、周囲への注意力が低下し、事故につながる恐れのある危険な行為と認識しております。
 そのため、区では、警察等関係機関と協力し、春・秋の交通安全運動や交通安全教室などを通じて、「歩きスマホ」の危険性の周知に努めているところです。
 引き続き、関係機関と協力しながら交通安全対策を進め、交通安全意識の啓発を図る中で、「歩きスマホ」の危険性について周知徹底を図ってまいります。
 ご提案の条例については、国、都及び他自治体の動向を注視し、研究してまいります。
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