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議会報告 

令和4年11月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

フレイル予防の充実と介護をする家族支援について

 次にフレイル予防の充実と介護をする家族支援についてお伺いいたします。
 文京区版フレイル予防につきましては、コロナ禍の間は、思うような活動ができませんでしたが、現在、来場型のフレイルチェックや通いの場でのイレブンチェックや筋肉量の測定などを行い、フレイルの兆候をチェックしています。さらにフレイルサポーターも続々と誕生し、高齢者の芸能大会などで説明者として活躍をされています。
 コロナ禍も落ち着きつつある中にあって、身体的にも精神的にも維持向上させていくためにフレイル予防の拡充をしていただきたいと思いますが、フレイル予防の事業やサポーターの養成について、今後、どのように推進されるのか、区のご見解をお伺いいたします。
 また、高齢者ご自身の判断で集団での活動の場へは遠慮するケースも少なくありません。気軽に自宅でも体操などに参加できる取り組みも大事なのではないでしょうか。自分のペースで、自宅でも気軽に取り組める、楽しく参加できる、こういった要素を兼ね備えて、高齢者の誰もがフレイルを予防できるよう、支援していただきたいと思いますがご見解をお伺いいたします。
 一方で、介護を必要とする高齢者も多く、在宅介護を行う介護者は、日々の介護で身体的な疲れだけでなく、精神的にも疲労が溜まってきます。この疲れをそのままにしておくと、介護者のストレスや身体的疲労が限界に達し、介護者自身が身体を壊してしまうなど、在宅を続けることが困難になってしまうことを多く耳にします。
 そういった介護を支える家族への支援は、もっと充実させるべきと考えます。家族が倒れてしまっては、在宅での生活が立ち行かなくなるケースも多くなります。介護者へのレスパイト事業などの充実が必要かと思われますが、区のご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、フレイル予防事業の拡充等に関するご質問にお答えします。

 まず、事業の実施やサポーターの養成についてのお尋ねですが、

 コロナ禍においても、様々な活動が徐々に再開され、高齢者における生活機能や認知機能の低下は、今後、さらに顕在化してくるものと捉えております。
 そのため、本区では、区内に住む人々が集まる「来場型フレイルチェック」に加え、近隣同士のつながりを重視しながら実施する「出張型フレイルチェック」を新たに開始するとともに、ハイリスク者に対する医療専門職の関与の強化にも取り組んでいるところです。
 また、本年度は、リーダー役となるフレイルサポーターを14人養成しており、引き続き、行動力とモチベーションの高いサポーターを養成することで、地域に根差した事業展開ができる体制を強化してまいります。
 今後とも、東京大学高齢社会総合研究機構や社会福祉協議会とも連携を図りながら、高齢者の健康の維持及び地域での新たなつながりの創出を推進してまいります。

 次に、自宅におけるフレイル予防についてのお尋ねですが、

 本区では、自宅で出来る簡単な体操をチラシやパンフレットでご案内するとともに、CATVやYouTubeでの動画配信などを通じて、高齢者の健康の維持及び生活機能の低下の防止に取り組んでまいりました。
 また、区内NPO法人と連携を図りながら、LINEを活用し、自宅で取り組める簡単な筋力トレーニングなどの情報を、日々、発信しているところです。
 あわせて、高齢者の誰もが、ICTを活用しながら自宅で楽しめるフレイル予防に取り組めるよう、スマートフォンの利用率向上に向けた取り組みも、さらに推進してまいります。

 次に、介護者へのレスパイト事業についてのお尋ねですが、

 介護保険制度は、介護の社会化を推進するために導入されており、家族の心身の負担軽減に関しては、訪問介護や通所介護など日常的に利用するサービスのほか、介護者のレスパイトにもなるショートステイなどを実施しております。
 また、本区では、特別な事由により一時的かつ緊急に在宅介護を行うことが困難となった場合等に利用できる、緊急ショートステイ事業を実施しております。
 このような介護者の負担軽減につながる事業については、必要な方が必要な時に利用できるよう、引き続き周知に努めてまいります。
 なお、現在、東京大学高齢社会総合研究機構の協力を得て、2040年、2055年を見据えた区独自の都市型の24時間在宅ケアシステムの構築に向けた検討を行っており、この中で介護負担の軽減についても検討してまいります。
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