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議会報告 

令和4年11月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

ゼロカーボンシティに向けた取り組みについて

 次にゼロカーボンシティに向けた取り組みについてお伺いいたします。
 本区では、ゼロカーボンシティに向けた取り組みを「文京区地球温暖化対策地域推進計画」に基づいて実施しております。
先月10月18日に開催された、「文京区地球温暖化対策地域推進協議会」において、その進捗状況が報告され、「概ね順調」にCO2排出量は減少しているとありました。これまでの区の取り組みを評価したいと思います。
 今後もさらなる推進をして頂きたく、次の3点についてお伺いいたします。
 はじめに、「家庭での脱炭素の見える化」について伺います。
 部門別では2番目に排出量の多い民生(家庭)部門における推進は、区民の皆様の意識の向上が引き続き必要と考えます。そのために、まずは、「我が家のCО2排出量はどれくらいなのか?」という認識をできることがスタートではないでしょうか。排出量の状況を各家庭が自ら把握できることで、排出削減努力への励みになると思います。現在、さまざまな排出量計算アプリなどもあるようですが、本区ではどのように「見える化」を推進していくのか、より具体的な取り組みが必要と考えますが、区のご見解をお伺いいたします。
 次に、食品ロスへの取り組みについて伺います。
 今年6月に農林水産省から公表された令和2年度の食品ロス量は、推計を開始した平成24年度以降で最小とのことでした。
これまで、本区においても「文京区一般廃棄物処理基本計画」に基づき、食品ロス削減の取り組みを進めてきました。特に、フードドライブについては、ここ数年にわたり成果を上げていると聞いていますが、その特色と実績、今後の取り組みについてお伺いいたします。
 来年度の重点施策には、「フードシェアリングサービスの提供」事業が組み込まれており、さらなる食品ロス削減につながることを期待します。この事業のねらいと具体的な内容についてお伺いいたします。
 3点目に「グリーンボンド」の創設について伺います。
ゼロカーボンシティに向けた取り組みを進める上で、さまざまな事業に資金が必要になります。一般会計ではまかないきれない事も予想される場合、「グリーンボンド」を創設して必要な資金を調達することを提案いたします。福岡市では本年1月、総額50億円分のグリーンボンドを発行。調達された資金で気候変動につながる整備事業などに活用しています。本区のご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みに関するご質問にお答えします。

 まず、家庭での脱炭素の見える化についてのお尋ねですが、

 区民が家庭における二酸化炭素の排出状況を把握することは、排出削減のための第一歩であると考えていることから、家庭でのエネルギー消費について、区民の関心が高まるよう「わが家の省エネチャレンジ事業」を行ってまいりました。
 また、家庭での二酸化炭素排出量の確認や他の世帯と比較等ができる国のサイトに、区ホームページからリンクすることで、周知を図っているところです。
 今後とも、さまざまな機会を捉えて、家庭での二酸化炭素削減に関する周知・啓発を図ってまいります。
 次に、フードドライブについてのお尋ねですが、

 本区においては、未利用食品の窓口への持参が困難な方向けに「自宅訪問受取サービス」を実施しており、回収量全体の約4割を占めております。この取り組みは、国が作成した「食品ロス削減ガイドブック」においても、住民が参加しやすい取り組みとして紹介されております。
 また、未利用食品の回収実績は、平成26年の開始以来増え続け、昨年度は、約2,614kgの食品を提供していただきました。本年度については、9月末時点ですでに昨年度の実績を上回っております。
 今後とも、区有施設において出張回収臨時窓口を設置するなど、回収量の増に努めてまいります。

 次に、フードシェアリングについてのお尋ねですが、

 来年度の重点施策として実施する「フードシェアリングサービス」は、飲食店等の事業者と消費者を繋ぐ事業であり、これまで廃棄せざるを得なかった食品を、価格を下げて売り切りたい事業者と、安価に購入したい消費者をウェブサイト上でマッチングすることで、事業系の食品ロスを削減することを目的としています。
 本事業は、区がシステム使用料を負担することで、事業者のフードシェアリングサービスの導入を後押しするものです。
今後も、様々な取り組みを通じて、より一層の食品ロスの削減を図ってまいります。

 次に、グリーンボンドの創設についてのお尋ねですが、

 ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みにおいては、区のみならず、区民や事業者の理解と協力が重要であると認識しております。議員ご提案のグリーンボンドについては、資金調達の手法の多様化とともに、投資家の環境施策に対する理解促進にも寄与するものであり、他自治体の先進的な取り組みを研究してまいります。
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