TOP議会報告 > 防災DXの活用と在宅避難者への支援について

議会報告 

令和5年6月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
岡崎 よしあき

QQ 質問

防災DXの活用と在宅避難者への支援について

 次に災害対策についてお伺いいたします。
 始めに防災DXについてお伺いいたします。
 災害対策にデジタルを活用する防災DXが全国の自治体で進んでいます。本区でも防災アプリ・防災ポータルを刷新し、災害システムも大きく更新しました。
 今後もデジタルを活用した災害対策を進め、区民の皆様の安全・安心につなげて頂きたいと思いますがご見解をお伺いいたします。
 例えば、在宅避難者や避難行動要支援者の安否確認や必要物資のニーズの集約などにもデジタルを駆使して解決につなげてはどうでしょうか。兵庫県神戸市ではLINE上のチャットボットを活用して消防団員の安否確認ができる取り組みを実施しております。
 また、2016年の熊本地震の際、インターネット大手の通販サイトが自社の通販サイトを避難所ニーズの集約の役割を果たし、話題になりました。本区のご見解をお伺いいたします。
 一方、災害時、インターネット通信の不通が危惧されますが、東京都ではアメリカの通信会社スペースX社の通信衛星を活用したインターネットサービスを活用すると昨年発表されました。

 本区においてもこうしたサービスを積極的に活用して災害時の通信確保につなげて頂きたいと思いますが区のご見解をお伺いいたします。
 また、災害時に停電になった時、スマホが充電切れになってしまったら、防災アプリも活用できませんし情報の収集もできません。
 その対策として、コンビニや駅などに置いてあるモバイルバッテリーの活用も有効かと思いますがご見解をお伺いいたします。
 次に在宅避難者へのトイレ支援についてお伺いいたします。
 災害時、インフラの不通などがあった場合、在宅避難者へのトイレ支援を準備しておく必要があります。備蓄品や携帯トイレなど、自助での取り組みは準備して頂いた上で、トイレが不通になった場合は、多くの区民の方に影響がでてきます。住んでいるエリアの中で、どこに行けば仮設トイレがあるのか、マンホールトイレがあるのか、など「トイレの見える化」が必要と考えます。
 埼玉県では「防災マニュアルブック・家庭における災害時のトイレ対策編」として、事前の準備をわかりやすくまとめ、理解と準備を促しています。このような取り組みも有効と考えますが区のご見解をお伺いいたします。

AA 答弁

区長  次に、災害対策に関するご質問にお答えします。

まず、デジタル技術等の活用についてのお尋ねですが、

本区では、災害時における区民の安全・安心のため、災害情報の収集・分析及び発信等の一連の業務の効率化に向け、新たな災害情報システムを導入いたしました。
区内の被害状況や避難所の情報のほか、鉄道やライフライン等の公共機関の情報も収集し、防災ポータル等により、的確な情報発信に努めております。
加えて、職員参集システムにより、速やかな職員体制の整備を図るなど、ICTを活用した災害対策に取り組んでいるところです。
また、議員ご指摘のとおり、過去の震災では、民間通販サイトを活用した避難所への支援の事例もあり、災害時におけるデジタル技術等の活用は大変重要なものと考えております。今後、ICT活用による在宅避難者等への支援等について研究してまいります。
なお、災害時における通信インフラの障害に備えて、都において通信衛星を活用した通信手段の確保が検討されており、その動向を注視してまいります。

 次に、モバイルバッテリーの活用についてのお尋ねですが、

 区では、避難所に発電機や蓄電池などを備蓄するほか、事業者との協定により給電車両の提供を受けるなど、災害時における電源の確保に努めております。
 議員ご提案のモバイルバッテリーの活用についても、民間事業者の動向に注視しつつ、研究してまいります。

 次に、在宅避難者へのトイレの支援についてのお尋ねですが、

 区では、災害時に備えた携帯トイレ等の備蓄について啓発に努めるとともに、避難所での簡易トイレの備蓄や、マンホールトイレの設置に取り組んでまいりました。また、災害時には協定締結事業者から仮設トイレの提供を受けるなど、トイレの確保に努めております。
 引き続き、様々な機会を捉え、備蓄の重要性等の啓発に努めるとともに、区が設置する仮設トイレ等の場所についても、防災ポータルの活用等により、更なる周知に努めてまいります。
一覧へ 〉