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議会報告 

令和5年9月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

高齢者活躍の場の拡充と健康寿命を伸ばす取り組みについて

 次に、高齢者活躍の場の拡充と健康寿命を伸ばす取り組みについて伺います。

 高齢者の方々が元気に地域で活躍されることは、ご本人の健康寿命につながり、同時に地域共生社会構築にとって大変に重要であるという理解が広がってきました。

 本区でもフレイルサポーターなど高齢者支援のボランティア、また社会福祉協議会が実施する子育て支援のファミリーサポーターとしてのボランティア、など様々なボランティア活動に参加される方々が増えています。

 こうした方々に継続して活躍いただき、そして、新たなボランティアメンバーを増やしていくことが重要であると思います。こうした取り組みを推進するため、全国の多くの自治体でボランティアポイント制度を導入して、ボランティアに参加される方々へのモチベーションにつなげることができています。

 例えば、東京都稲城市や埼玉県鴻巣市、北海道苫小牧市では介護などのボランティア活動に参加する高齢者にボランティアポイントを付与し最大5000円まで換金できる事業を実施しています。

 また、健康寿命を伸ばす取り組みとして徳島県ではスマホアプリ「テクとく」を導入。散歩などの歩数を記録して、その数に応じて健康ポイントが付与されます。そのポイントを県内の協賛店などで割引などのサービスを受けたり、県内の有名物産が当たる抽選で応募ができる取り組みです。

 こうしたポイントを地域通貨として区内で還元できるようになると、地域経済の活性化にも大きくつながるものと思います。東京都三鷹市では市が指定するボランティア活動や講座に参加した人に対して地域通貨「みたか地域ポイント」を付与する事業を試験的に実施しています。

 こうした「ボランティアポイント」「健康ポイント」の取り組みを文京区の地域通貨の導入と合わせて実施していくことを提案したいと思います。区の見解をお伺いします。

 また、シルバー人材センターでの取り組みをさらに拡充していくことも重要です。これまでの登録人数の状況や、マッチングの状況、そして今後の拡充に向けた展望をお伺いします。特に民間企業を定年退職された方々が、蓄積してきたノウハウなどを十分に発揮して頂ける取り組みが必要と考えますが、区の見解をお伺いします。

AA 答弁

区長  次に、健康寿命を伸ばす取り組みと高齢者活躍の場の拡充に関するご質問にお答えします。

 まず、地域通貨と連動したボランティアポイント等についてのお尋ねですが、

 地域ポイントの仕組みを構築し、公共施設等でポイントを使用するという事業は、参加店舗の開拓が不要で、地域通貨と比較すると、経費負担での課題は少なくなるものと考えますが、利用できる範囲が公共施設等に限定されることから、その魅力などについては、研究する必要があると考えております。
 また、地域通貨については、導入時のシステム開発やその後の運営費等の経費負担のほか、参加店舗の開拓など、導入に向けて検討すべき様々な課題があると認識しており、他自治体での取り組みや費用対効果などを十分に検証しながら、今後研究する必要があると考えております。

 次に、シルバー人材センターについてのお尋ねですが、

 登録会員数は、コロナ禍においても増加しており、令和4年度末時点で1,275人となっています。就業率についても、丁寧なマッチングにより、80.9%となっております。
 引き続き、会員数の増加を図るため、新規入会キャンペーンに加え、中高年向けの大手求人サイトとのタイアップなどを実施するとともに、就業率向上のため、介護・保育施設や教育機関等からの新規受託業務の拡大も進めています。
 また、定年退職された方が入会する際には、これまでの職業経験や所有する資格、希望業務などを丁寧にヒアリングすることで、会員それぞれが持つノウハウやスキルを発揮できる派遣、就業先を紹介するよう努めているところです。
 さらに、スマートフォン普及のための講習会など、高齢者を対象とする区の様々な事業にも携わっており、区といたしましても、引き続き、多方面での事業協力を進めてまいります。
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