TOP議会報告 > グレーゾーンへの子ども達への支援について

議会報告 

令和4年9月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

グレーゾーンへの子ども達への支援について

 次に、グレーゾーンへの子ども達への支援についてお伺いします。

 最近、大学生の中で障がい手帳を持たないグレーゾーンの学生が就職活動時に困難を抱えるケースが多いとの報道がありました。

 調べたところ、日本学生機構の調査では、例えば、発達障がいの学生は、2006年の106名から2020年には6466名に増加しています。実際、障がいの方の就労移行支援に携わる区内事業者のお話しでは、近年、大学生やその親御さんからの相談が増加しているとお伺いしました。それまでは障がいとは思ってなく生活をしていたが、就職活動の際に様々な困難に直面し、診断を受けたところ発達障がいであるとわかり、そこから特性に合わせた訓練を始めるケースが多いとのことです。本来であれば、できるだけ早い段階で対応をしていく方が良いと指摘しています。

 文京区では、乳幼児の健診などで障がいなどの特性がわかる場合や、その後の進学先などで園や学校の先生が気づく場合もあると思います。また、教育センターが実施している発達巡回相談事業や文京版スターティング・ストロング・プロジェクト、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置・派遣などでグレーゾーンの子ども達に気づくことがあると思います。

 一方で、保育現場で働く職員の方からのお話では、保護者の皆様と区民の皆様のご理解がもっと広がる必要があるのではないかとお話をお伺いしました。子どもの特性に適した対応を進めるためには周囲の理解が必要だからです。区では、グレーゾーンの子ども達への理解について、保護者の皆様や区民の皆様への周知・啓発をどのように行っているのかお伺いします。

AA 答弁

区長  次に、障害手帳を持たないグレーゾーンの子ども達への理解についてのご質問にお答えします。

 区では、乳幼児健診時に、言葉の発達、日常生活でのコミュニケーションや行動特性に着目して問診し、発達障害のスクリーニングを行っております。
 発達障害が疑われる際には、心理判定員による心理相談の実施や、専門医師による発達健診での経過観察等を通じ、早期発見に努めており、家族からの相談に対しては、保健サービスセンター及び教育センターが連携して対応しております。
 また、発達障害を含む障害についての理解を深めることを目的として、各種講演会の開催や、パンフレットを発行するなど、周知・啓発にも努めております。
今後も、本人や家族が安心して支援を求めることができるよう、障害に関する正しい理解を促進するとともに、効果的な周知・啓発についても検討してまいります。
一覧へ 〉