TOP > 議会報告 > 令和7年度決算と9年度予算編成―財政基盤の確立を目指してー

議会報告 

令和8年9月定例会議一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
田中 かすみ

QQ 質問

令和7年度決算と9年度予算編成―財政基盤の確立を目指してー

 次に、今後の財政運営について伺います。令和9年度予算編成方針において、次のように明記されています。今後はこれまで以上に持続可能性や不断の改善を意識した財政運営が必要であり、各部が主体的・自律的な予算編成を一層推進し、限られた経営資源を最適配分することが求められると。

 一般会計予算規模が令和元年度の1,000億円超から令和8年度には1,600億円超へと急拡大する一方で、大規模な施設整備や、物価・工事費の高騰に伴う投資的経費の膨張、さらには全庁的なシステム標準化・外部委託費の増大など、歳出圧迫の要因は山積しております。
これまで取り組んできた自律的予算編成や事業見直しにおいて、成果は上げられたでしょうか。また実効性を発揮しきれなかった点やその要因について、区としてどのように総括・分析されているのか、伺います。

 これまで着手できなかった課題も含めて徹底的な見直しを進めるために、手法の精度をどう高め、各部・各課の現場へどのように落とし込んで実効性を担保していくのか、区長の見解を伺います。

 今こそ、単なる単年度の収支改善にとどまらず、徹底した事業見直し(スクラップ・アンド・ビルド)とEBPM(客観的根拠に基づく政策形成)を断行し、将来世代に過度な負担を残さない強靭な財政基盤を確立すべきと考えます。この点について、どのような見解か伺います。

 物価高騰と大型投資が重なる厳しい環境下において、本区が持続可能な住民サービスと将来のまちづくりを両立させるため、今後の予算編成や財政運営、そして公共施設・跡地マネジメントにどのような基本姿勢と決意をもって取り組んでいくのか、区長の明快なご見解を伺います。

AA 答弁

区長  次に、令和7年度決算と令和9 年度予算編成方針に関するご質問にお答えします。

 まず、経常収支比率についてのお尋ねですが、
 
 7年度決算においては、歳入の増加を上回る規模で歳出が増加しているため、経常的経費の増加傾向に注視しつつ、財政運営の弾力性を維持することが重要と認識しております。
 また、新規施策等の財政需要に対しては、これまでも基金の活用等により柔軟に対応しておりますが、健全で持続可能な財政運営を行うためには、職員一人ひとりが財政運営の担い手として高い意識を持つことが肝要となります。
 こうした認識のもと、9年度予算編成方針においては、限られた経営資源の最適配分に関する考え方とともに、スクラップ・アンド・ビルドに関する具体的な取り組みを示しており、全庁的に健全で持続可能な財政運営の取り組みを推進してまいります。

 次に、実質収支比率についてのお尋ねですが、
 
 令和7年度決算において実質収支比率が改善した要因の一つとして、歳入のうち物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金と特別区交付金が予算編成時の見込みを下回ったことが挙げられます。
 地方創生臨時交付金については、7年度の補正予算に基づき繰り越しており、本年度既に歳入しているところです。
 また、特別区交付金については、取得時期が変更となった本駒込二丁目国有地等について、本年度の申請手続を進め、財源の確保に努めてまいります。

 次に、財政調整基金についてのお尋ねですが、

 近年の総基金残高の緩やかな減少傾向は、今後の財政運営における課題と捉えており、基金残高を一定確保していくことが必要であると考えております。
 そのため、国庫支出金や都支出金等の財源確保に努めるとともに、施設改修経費の平準化や、各事業の不断の見直しにより、歳入と歳出のバランスを考慮した予算編成が重要と認識しております。
 また、本区においては災害対策等に備えた基金を設置していないため、大規模災害や感染症対応など不測の事態が発生した場合には、財政調整基金を財源として機動的に対応する必要があると考えております。
 今後とも、毎年度の予算編成において必要な金額を取り崩して活用しつつ、「文の京」総合戦略でお示しする約200 億円の年度末残高を維持できるよう努めてまいります。

 次に、投資的経費についてのお尋ねですが、
 
 近年の大規模な投資は、公共施設等総合管理計画に基づく施設整備や、学校改築に伴う重要課題を解決するためのものであり、今後の区民サービス向上や地域防災に大きく寄与し、本区の魅力を、より一層高めるものと認識しております。
 引き続き、公共施設の整備にあたっては、区民の理解が得られるよう、限られた財源を有効に活用しながら、中・長期的な視点で計画的に進めてまいります。
 なお、将来負担額については、次期「文の京」総合戦略における財政見通しの中でお示ししてまいります。

 次に、今後の予算編成等についてのお尋ねですが、
 
 先程ご答弁申し上げたとおり、健全で持続可能な財政運営は、職員一人ひとりが財政運営の担い手として高い意識を持つことが重要であるため、令和9 年度予算編成方針において、スクラップ・アンド・ビルドに関する具体的な取り組みを示したところです。引き続き、根拠に基づく政策形成や各部の主体的・自律的な予算編成を一層推進し、限られた経営資源を最適配分することにより、後年度に過度な負担を生じない持続可能な財政運営を目指してまいります。
 また、公共施設のマネジメントにおいては、限られた財源を有効に活用しながら、公共施設を計画的に維持管理し、運営していくことが重要であり、用地施策についても、喫緊の行政課題や将来の行政需要の変化を見据えながら、庁内横断的な視点で戦略的に取り組むことが必要と考えております。
 今後とも、真に必要な財政需要を見極め、確実に対応してまいります。
一覧へ 〉