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議会報告 

令和2年6月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

子育て支援について

はじめに、子育て支援について伺います。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、子育て支援スペースの閉鎖や、母親学級などが中止となりました。

中止された母親学級プログラムの講義内容をホームページやYouTube文京区公式チャンネルを活用・公開したことを評価していますが、今後は、保健師や同じ境遇のママ友やパパ友との「繋がり」を感じられるものにしていただきたいと要望いたしますが、区の見解を伺います。

感染を避けようと、母子が家の中の閉ざされた空間で過ごすことにより、産後うつやマタニティーブルーのリスクが高まり、さらにはDV、児童虐待の増加などが起こっています。本区では、どのように実態把握をしていますか、また、どのような対応をされてきたか、伺います。

次に、妊娠の届出、母子健康手帳の交付、育児パッケージについては、感染予防のため、郵送にしていた自治体もありました。本区では来庁かマイナンバーカードでの電子申請の案内がされていました。今後は、妊産婦の安全・安心のため郵送などの方法でもできるようして頂きたいと思います。区の見解を伺います。

コロナ禍で電車やバスでの移動に不安が常にあった、との妊産婦の声がありました。このたび、都補助金を活用した「こども商品券」を導入することになり、タクシー移動にも活用できるようにして頂き、多胎児の家族を含めお困りの方々への支援となります。ありがとうございます。「こども商品券」の対象者や配布方法など、お伺いします。

育児パッケージの配布については転入の方々への周知もれがあると聞いておりますが、周知徹底の対策をお伺いします。

子ども宅食プロジェクトでは、臨時便やお米券など、困窮する子育て世帯に届き大変喜ばれました。今後も、この経験を活かし、子育て世帯への安心につながるサポートをお願いします。

一方で、宅食利用者以外の子育て世帯における支援は充分だったか、コロナ禍において急激に収入が減り困窮している世帯はなかったか点検し、必要な手立てを打つことも重要です。今後どのように対応していくのか、見解をお伺います。

コロナ禍においては、感染リスクの高いお子様への支援が必要になっています。重症化リスクの高い小児ガンで化学療法などの治療を受けたお子様が予防接種を再接種する際、現在、高額な費用がかかっています。そういったご家庭の負担を軽減するために、他の自治体では公費助成が行われています。ぜひ、本区でも助成を検討頂きたいと思いますが、見解をお伺いします。本区でもそのようなご家庭がおられ支援を求められています。

AA 答弁

区長 宮本議員のご質問にお答えいたします。

最初に、子育て支援に関するご質問にお答えします。

まず、母親学級等についてのお尋ねですが、

 中止した事業の代替となるよう、ホームページやYouTubeで講義の資料や動画を掲載しているところですが、これまで母親学級等で設けておりました保護者相互や保健師との交流の場は、「3つの密」を回避するために、実施方法の見直しが不可欠であると認識しております。
 今後、再開に向けて国のガイドラインや他自治体の取り組みを参考にしながら、参加人数の制限や人と人との距離の確保など、感染防止の対応策を検討してまいります。

次に、児童虐待やDVの実態把握についてのお尋ねですが、

 区では、これまで乳児家庭全戸訪問事業や乳幼児健康診査を通じて、子どもの健康、発達、子育て状況などを確認し、必要な保健指導を行うなど支援に努めてきたところです。
 緊急事態宣言に伴う事業の中止期間中には、保健師等が対象者全員へ電話をかけて乳幼児の状況を把握し、支援を継続しております。
 また、感染防止対策を講じた上で、5月からは4か月児健診を、6月からは乳児家庭全戸訪問事業を、7月からは1歳6か月児健診及び3歳児健診をそれぞれ再開し、関係機関と連携を図りながら、引き続き支援に努めてまいります。

次に、妊娠の届出や、母子健康手帳等の交付方法についてのお尋ねですが、

 母子健康手帳は、妊娠届出書の提出の際に、妊婦健康診査等の内容とあわせて詳しくご説明したうえで、妊婦の方へお渡ししておりますが、個別にご相談をいただいた場合には、郵送での受付や交付も行っております。
 また、母子保健コーディネーターが、対面で育児環境やニーズを伺い、子育て支援サービスの紹介などを行う「ネウボラ面接」を行っており、その際に、妊娠を祝福するメッセージとして育児用品を詰め合わせた育児パッケージをお渡ししております。
 現在は感染症予防のため、面接時間の短縮や、電話でご本人に状況を確認した後に、代理の方に育児パッケージをお渡しするなどの対策を実施しておりますが、今後ご相談いただいた場合には、郵送でも対応してまいります。

次に、こども商品券の配布についてのお尋ねですが、

 妊婦への新型コロナウイルス感染防止対策のため、タクシーでの移動にも使用できる1万円相当のこども商品券を、育児パッケージとして、6月下旬より追加配付する予定です。
 対象は、本年4月1日以降にネウボラ面接を受けた、又は、同日以前に面接を受けている区内在住の妊婦の方、及び、既に面接を受けていて、同日以降に出産された区内在住の産婦の方となります。
 すでに面接を受けた妊産婦の方には郵送し、新規に面接を受ける方には、直接のお渡し又は郵送いたします。
 なお、転入された妊婦の方には、転入届を提出した際に、保健サービスセンターで必要な手続を行っていただくようご案内することで周知に努めており、今後も徹底してまいります。

次に、子ども宅食利用世帯以外への支援についてのお尋ねですが、 

 緊急事態宣言下における、経済的に困窮する子育て世帯に対する支援については、休校措置等の影響を鑑み、何よりもまず、いち早く支援を届けることを最優先と判断し、子ども宅食プロジェクトを活用することといたしました。
 現時点では、急激に収入が減少した子育て世帯についての実態把握が難しいことが課題と捉えておりますが、国及び都の補正予算による追加支援も踏まえ、公平性に配慮しながら、今後の更なる支援について検討してまいります。

次に、小児がんの患者に対する予防接種費用助成についてのお尋ねですが、

 小児がんの患者が、治療の過程で骨髄移植を行なった場合には、移植前に受けた予防接種により付いた免疫が失われるため、20歳未満の方へは、再接種に係る費用を区が助成しております。
 一方、治療の過程で化学療法を行い、治療前に受けた予防接種により付いた免疫が失われた場合は、疾患そのものによる免疫低下の場合もあるため、助成は実施しておりません。
 今後も国の動向を注視し、区における助成制度のあり方について、検討してまいります。
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