TOP議会報告 > 高齢者支援について

議会報告 

令和2年6月定例議会一般質問

公明党文京区議団
代表質問 
宮本 伸一

QQ 質問

高齢者支援について

次に高齢者支援についてお伺いします。

緊急事態宣言が解除となりましたが、一人暮らしの高齢者や高齢者のみ世帯の方々は、先の見えない不安や社会からの孤立感を深め、さらには、自宅で体を動かさない不活発の生活が、心身や脳の機能を低下させ、健康面に影響することが心配されております。

特に訪問を差し控えている中で、高齢者の方が、何にお困りか、どのような支援が必要かを的確に把握していくことが最も重要であります。千代田区では高齢者世帯に対して返信用ハガキを送付し、どのようなことが困っているのかを把握し支援につなげているとのことです。本区としても、高齢者の不安や社会的孤立からの解消のための取り組みが重要であると考えますが、見解をお伺いします。

次に運動不足になりがちななか、高齢者の健康をどう維持すればよいのかお伺いします。多くの高齢者は今、感染を警戒し、外出を控えておりますが、この短期間でも体重や筋肉が落ち、身体機能が低下している人が多くおります。

日本老年医学会は3月、ホームページで「新型コロナウイルス感染症、高齢者として気をつけたいポイント」を公開しました。フレイル(虚弱)が進行すると体の回復力や抵抗力が低下すると注意を促し、2週間の寝たきりにより失う筋肉量は7年間に失われる量に匹敵すると運動の大切さを訴えておりました。

そこで、心身や脳の機能を低下させないよう、自宅でできるフレイル予防や介護予防への取り組みが重要であると考えますが区の見解と今後の取り組みについてお伺いします。

AA 答弁

区長 次に、高齢者支援に関するご質問にお答えします。

まず、高齢者の不安等の解消についてのお尋ねですが、

 区では、緊急事態宣言の直後に、75歳以上のすべての高齢者に「自宅で元気に過ごすためのポイント」や「便乗詐欺に対する注意喚起」などの情報をまとめた「応援メッセージ」をお送りしました。
 また、高齢者あんしん相談センターの職員や民生・児童委員が、要支援者を中心に、インターホン越しや電話で在宅状況の確認を行い、高齢者の不安と孤立感の解消に努めてきたところです。
 また、高齢者あんしん相談センターが7月から新たに開始する予定の「高齢者見守り相談窓口事業」での戸別訪問や見守り相談などで、高齢者の困り事や生活実態を把握し、早期の支援につなげるよう取り組んでまいります。

次に、高齢者の健康維持等についてのお尋ねですが、

 外出自粛が高齢者の健康維持等に与える影響は、小さくないものと認識しております。
 こうしたことから、フレイル予防や介護予防の教室に参加できなかった方へ、「柔軟性運動」や「バランス運動」などをニュースレターでお知らせするとともに、自宅で出来る簡単な体操を、CATVやYouTube等で広く動画配信し、高齢者の健康維持及び生活機能の低下防止に取り組んでまいります。
 また、「文の京フレイル予防プロジェクト」においては、様々な機会を捉え、運動、栄養に加え、社会参加の重要性について普及・啓発し、健康寿命の延伸に取り組んできたところです。
 引き続き、十分な感染防止対策を講じたうえで、社会福祉協議会と連携を図りながら、住民主体の通いの場を中心とする各地域で、フレイルチェックの取り組みを積極的に推進してまいります。
一覧へ 〉